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つきいち新聞

The Tsuki-ichi Shimbun

第2号 フィルターという盲点

5月の大型連休も開け、いよいよ就職活動は中盤戦といったところだろうか。

 

2か月間の東京就活を終え、現在は一時的に宮崎に帰ってきている。改めて宮崎の街を眺めると、この街は花が多いことに気づく。街路樹にも、歩道にも規則的に花が植えられ街を彩っている。東京から帰ってきた初日、心なしか花の香が漂っていたような。

 

心酔いしれる花の香をよそに(笑)ここのところなんだか不安要素が募ってきているような気がする。

 

OB訪問、テストセンターの勉強、最後のES執筆ラッシュ…など課題は山積みなのだが、どうも心ここにあらずといった感じで、ふわふわ、ふわふわ。。

 

このふわふわが言語化出来ない間は苦しい。何に対する不安なのかさえ、その対象がハッキリしない。

 

こんなときは、一人で考えてもしょうがない。賢い人の知恵を借りるしかない(悔しいけど)。とりあえず一冊の本を読んだ。

 

 

働くひとのためのキャリア・デザイン (PHP新書)

働くひとのためのキャリア・デザイン (PHP新書)

 

 

良書。それもきわめて。しかし、今回は主役としての登場は見送ってもらう。

 

今回紹介したいのは、こちら!

 

自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう

 

 

ちきりんさんの、『自分のアタマで考えよう』だ。

 

この本に、ビビッときた。就活の方法論に関する記述。

 

それは

  • とにかくいまの就活生は、情報を取るのに必死になりすぎている。
  • それゆえ、自分はどうしたいのか、どうありたいのか、何に興味があるのかという自分の内にある「フィルター」(心の取っ掛かり)の構築・点検が疎かになっている。
  • この「フィルター」がどうなっているのか、再検討すべき。

 

といった趣旨であった。(詳しく知りたい方は、ぜひちきりんさんの著を読んでみてください)

 

心のなかの不安要素の原因、対象が明瞭になっていくのがわかった。

 

ちきりんさんの指摘を踏まえ、自分のこれまでの就活を振り返ってみよう。

 

【筆者の就活】

地方 or 都会 → 都会でしょ。福岡行くくらいなら東京行っちゃおう。

やりたいことがよくわからない → 東京は情報で溢れてるし、合同説明会とか、人の話を聴いたりとか、会社説明会行っているうちに志望はある程度固まってくるでしょ。ほら、「就活は縁」とか「就活は運」とか「人生は必然の連続である」とか言うじゃない?

 

・・・・・・・・・・

おわかりいただけたと思う。どれほど筆者の考え方があまちゃんだったか!!

【反省】

  • 「東京は情報のメッカ!」「就活は情報戦!」の言葉を鵜呑みにしていたこと。→大事なのはその情報からどう取捨選択するか。ちきりんさん風に言えば、自分の「フィルター」(世界のどの部分に対して自分は面白がれる?どの部分の対して敏感?)に対して自覚的になることが重要。

 

 

まとめよう。

いわゆる「自己分析」ってリ◯ナビやマ◯ナビがいってるような小難しいことではなくて、

  1. 自分は何が得意か。(能力・才能についての自己イメージ)
  2. 自分はいったい何をやりたいのか(動機・欲求についての自己イメージ)
  3. どのようなことをやっている自分なら、意味を感じ、社会に役立っていると実感できるのか。(意味・価値についての自己イメージ)

 

そして、

 

  1. 自分ならではの強みはどこにあるのか。(知識と技能―knowing how)
  2. 自分があることをしたいとき、それをしたいのはなぜか。(アイデンティティ、信念、モチベーション―knowing why)
  3. 自分はこれまで誰とつながり、その関係をどのように生かしてきたか。(対人ネットワーク―knowing whom)

(引用:金井壽宏『働くひとのためのキャリア・デザイン』PHP新書、2002年、p.36、p.41)

 

これを深く自分に問うてみることだ。きわめてシンプル。だけど難しい。

 

そして、ほかの人がどのように思っているかではなく、自分が自分をどのように捉えているかが重要。他の人のモノサシはゴミ箱へぽい。

 

言われてみると身も蓋もない話だと思われる方も多いかもしれない。しかし、自己弁護すると、こんな当たり前のことに2か月間気が付かないほど、就活中は忙しいということだ。

 

忙しいというとあまりに陳腐なのでもう少し踏み込んでいうと、以下のようになる。

  • 情報過多すぎて情報のランク付け、優先順位付けが手に負えなくなる
  • 人と話す・交流する機会が多くなるため、何となくハイテンションのまま就活してしまう。インプット↔アウトプットの対比で考えると、圧倒的にインプットに偏りがち。アタマで考える作業がお留守になりがち、ということ。

 

最後に、思い出した言葉があるので、引用する。

 

Control your destiny, or someone else will.  

Jack Welch

 

突き詰めて言うと

「ほんとうに自分が何をやりたいのか」は人から教えてもらえる問いではないよね。自分で探すほかない。「その覚悟はあるのか」と問われているような気がする。 覚悟ないまま、無自覚のまま歳を重ねると、ジャック・ウェルチの言葉を借りれば「他律されちまうよ」ということか。

 

今回の記事はどちらか言うと、自分のアタマのなかの整理のため、という性格の強い記事になってしまった。

 

整理するには書くことが一番の特効薬かな。比喩的にいえば漢方薬っぽいけど。

 

書くことは考えることである。考えることは書くことである。

林修